お通しってどういう意味?

居酒屋に入ってお料理を注文すると、まずは「お通し」が出てきます。「注文をちゃんと通した」という意味合いからきているそうですが、もともとは日本のコース料理である「会席料理」の最初に出てくる前菜にあたる「先付」という料理で、お酒と一緒にいただくもの。関西では、「突き出し」といわれていて、お客様の注文にかかわらず「まず突き出す?」という意味だとか。随分とぶっきらぼうな感じがしますが、どちらにしても日本独特の食文化で外国ではあまり馴染みがないようです。

●強制的な前菜?!

外国人の間では、「Compulsory Appetizers(強制的な前菜)」といわれ、トラブルのもとにもなっているとか。美味しいお通しならまだいいですが、頼んでもいない上に、美味しくなかったら最悪(泣)。頼んだお料理が出てくるまでのつなぎのような役割をはたし、チャージ料のかわりみたいな一品で、あくまでも「みたいなもの」だからやっかいなわけです。
本当は、日本人の中にも「何でだろう?」と思っていた人もいたはずです。そういうものだと受け入れていたものが、 外国人の方がたくさん日本に来るようになって、お通しの「選べない」「お金がかかる」「説明がない」ということが、必ずしも世界では普通じゃないということが明らかになってしまったんですね。
これだけ、外国人の方がくるようになった今、出す側のお店もその意味をちゃんと知って出さないと、そりゃトラブルになりますよね。
同じことは逆でも起こり得ること。それでも、その国の慣習や文化が全部ダメだという話ではありません。きちんとした説明をして、この「お通し」ならと、次の料理の期待をさせてくれる一品で、ぜひお客様を唸らせてほしいところです。

●遠慮せずに、タダかどうか確認しましょう!

本当に食べたくなければ断われるお店や、お通しナシのお店も増えているようです。とはいえ、お水やおしぼりがタダで出てくるおもてなしの国、日本ですから、お通し(前菜)まで無料だと思われても仕方ない気もします。食文化の違いだからと一言で片づけてしまうのは簡単ですが、大切なのは、やっぱりコミュニケーション!
お互いに気持ちよく日本の居酒屋を楽しんでもらうためにも、お店の方はきちんと説明を!外国人の方は、お店に入る前にお通しがタダかどうか、どんなお通しが出されるのか、ぜひ確認してから入ることをおススメします!

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